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デザイニング展 transmission #003 レポート2/2

Category : 催事
DSC06547.jpg

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transmission #003 SOUTH JAPAN STUDENTS MEETING
藤村龍至×末廣香織×井手健一郎×平瀬有人×参加者
テーマ:教育と実践・社会性と作家性
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■前回書けなかった、建築と情報の関係について。

藤村龍至は、世界的に普及が進んでいるBIM(Building Infomation Modeling)の話を引き合いに、情報と建築の関係がリアルに変わる時(別の言い方をすれば、情報工学が建築の手法と完全に融合したとき)そこにどんな意匠論があるのかという事を考えているようだ。

今はまだ人的な想像力の範囲で設計が行われているのに対して、例えば近年のコロンビア大学でなされていたペーパーレススタジオのように、論理的な思考力が端的に問われる時代がやってきたときどうするのか。ということである。


これは情報工学との融合という必然的な時代的動向を見通した、現代の建築家がどうあるべきなのか、といった事に対する問題提起であり、藤村龍至という建築家は「徹底的な論理性の追求」という一つの具体的なロールモデルを示しているといえる。




僕は藤村龍至の姿に日本の戦後モダニスト達の姿を重ね合わせた。

その時期の建築家達は「工業化」という時代的動向に対して、建築家がどうあるかという事を各々考え実行した。

①否定するのか。
②一過性の流行として迎合するのか。
③工業化を理解し、技術者としての道を見出すのか。
④工業化を理解し、しかしあくまで建築家としてそれを取り込もうとするのか。

グロピウスやル・コルビュジェがそうであったように、前川國男・池辺陽・市浦健・土浦亀城・広瀬鎌二などの戦後モダニスト達は④の道を選択した。

そして④が最も困難な道である。


■ハードテクノロジーとしての工業化が建築を変えたように、情報工学などのソフトテクノロジーの発展とサスティナブルという社会命題は建築の手法、デザインを根本的に変える。

これは僕が卒業論文の中で主張したことである。


そして「工業化:ハードテクノロジーの発展」という命題を「ソフトテクノロジーの発展」
に読み替えたとき、藤村龍至は④を選択している。


しかし少し残念なのは、情報工学の発展といった時代的動向に対して明確な主張を持った建築家がまだあまりいないということである。





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